“前年”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぜんねん72.7%
さきのとし9.1%
いつか9.1%
まえのとし9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かれ前年ぜんねんさむさがきふおそうたときたねわづか二日ふつか相違さうゐおくれたむぎ意外いぐわい收穫しうくわく減少げんせうしたにが經驗けいけんわすることが出來できなかつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
前年さきのとし江戸にありし時右の事をさき山東翁さんとうをうにかたりしに、をういはく世路せいろなだ総滝そたきよりも危からん、世はあしもとを見てわたるべきにやとてわらへり。
拵えてよ。矢張りまた前年いつかのように浜町か蠣殻町かきがらちょうらしいの。……あの人のは三十を過ぎてから覚えた道楽だから、もう一生止まない。だから愛想が尽きて了う。
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
母が心配して眼病をわずらいまして難渋なんじゅうをいたしますから、屋敷に上げてあった姉を呼戻し、内職をして居りましたが、其の前年まえのとしの三月から母の眼がばったりと見えなくなりましたゆえ