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ぜんねん
ふりがな文庫
“
前年
(
ぜんねん
)” の例文
彼
(
かれ
)
は
前年
(
ぜんねん
)
寒
(
さむ
)
さが
急
(
きふ
)
に
襲
(
おそ
)
うた
時
(
とき
)
、
種
(
たね
)
蒔
(
ま
)
く
日
(
ひ
)
が
僅
(
わづか
)
に
二日
(
ふつか
)
の
相違
(
さうゐ
)
で
後
(
おく
)
れた
麥
(
むぎ
)
の
意外
(
いぐわい
)
に
收穫
(
しうくわく
)
の
減少
(
げんせう
)
した
苦
(
にが
)
い
經驗
(
けいけん
)
を
忘
(
わす
)
れ
去
(
さ
)
ることが
出來
(
でき
)
なかつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
是
(
これ
)
は
山田
(
やまだ
)
が
前年
(
ぜんねん
)
既
(
すで
)
に一二の
新躰詩集
(
しんたいししう
)
を
公
(
おほやけ
)
にして、
同会社
(
どうくわいしや
)
を
識
(
し
)
つて
居
(
ゐ
)
る
縁
(
えん
)
から
此
(
こゝ
)
へ
持込
(
もちこ
)
んだので、
此
(
この
)
社は
曩
(
さき
)
に
稗史出版会社
(
はいししゆつぱんくわいしや
)
予約
(
よやく
)
の
八犬伝
(
はつけんでん
)
を
印刷
(
いんさつ
)
した事が
有
(
ある
)
のです
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
此
(
こ
)
の
時間
(
じかん
)
前後
(
ぜんご
)
の
汽車
(
きしや
)
は、
六月
(
ろくぐわつ
)
、
七月
(
しちぐわつ
)
だと
國府津
(
こふづ
)
でもう
明
(
あかる
)
くなる。
八月
(
はちぐわつ
)
の
聲
(
こゑ
)
を
聞
(
き
)
くと
富士驛
(
ふじえき
)
で、まだ
些
(
ちつ
)
と
待
(
ま
)
たないと、
東
(
ひがし
)
の
空
(
そら
)
がしらまない。
私
(
わたし
)
は
前年
(
ぜんねん
)
、
身延
(
みのぶ
)
へ
參
(
まゐ
)
つたので
知
(
し
)
つて
居
(
ゐ
)
る。
雨ふり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
其
(
そ
)
の
前年
(
ぜんねん
)
の八
月
(
ぐわつ
)
、
英堂和尚
(
えいだうをしやう
)
が
南都
(
なんと
)
西大寺
(
せいだいじ
)
から
多田院
(
ただのゐん
)
への
歸
(
かへ
)
りがけに、
疝氣
(
せんき
)
に
惱
(
なや
)
んで、
玄竹
(
げんちく
)
の
診察
(
しんさつ
)
を
受
(
う
)
けたことがあるので、一
度
(
ど
)
きりではあるが、
玄竹
(
げんちく
)
は
英堂和尚
(
えいだうをしやう
)
と
相識
(
さうしき
)
の
仲
(
なか
)
であつた。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
永谷寺へ
入院
(
じゆゐん
)
の
住職
(
じゆうしよく
)
あれば此
淵
(
ふち
)
へ
血脉
(
けちみやく
)
を
投
(
な
)
げ入るゝ事
先例
(
せんれい
)
なり。さて此永谷寺の住職
遷化
(
せんげ
)
の
前年
(
ぜんねん
)
、此
淵
(
ふち
)
より
墓
(
はか
)
の石になるべき
円
(
まる
)
き
自然石
(
じねんせき
)
を一ツ
岸
(
きし
)
に
出
(
いだ
)
す、
是
(
これ
)
を
無縫塔
(
ふほうたふ
)
と名づけつたふ。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
▼ もっと見る
右
(
みぎ
)
の
御神剣
(
ごしんけん
)
と
申
(
もう
)
すのは、あれは
前年
(
ぜんねん
)
わざわざ
伊勢
(
いせ
)
へ
参
(
まい
)
られた
時
(
とき
)
に、
姨君
(
おばぎみ
)
から
授
(
さず
)
けられた
世
(
よ
)
にも
尊
(
とうと
)
い
御神宝
(
ごしんぽう
)
で、
命
(
みこと
)
はいつもそれを
錦
(
にしき
)
の
袋
(
ふくろ
)
に
納
(
おさ
)
めて、
御自身
(
ごじしん
)
の
肌身
(
はだみ
)
につけて
居
(
お
)
られました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
長吉
(
ちやうきち
)
は同じやうな
其
(
そ
)
の冬の
今年
(
ことし
)
と去年、去年とその
前年
(
ぜんねん
)
、それから
其
(
そ
)
れと
幾年
(
いくねん
)
も
溯
(
さかのぼ
)
つて
何心
(
なにごゝろ
)
なく考へて見ると、人は成長するに従つていかに幸福を失つて
行
(
ゆ
)
くものかを
明
(
あきら
)
かに経験した。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
永谷寺へ
入院
(
じゆゐん
)
の
住職
(
じゆうしよく
)
あれば此
淵
(
ふち
)
へ
血脉
(
けちみやく
)
を
投
(
な
)
げ入るゝ事
先例
(
せんれい
)
なり。さて此永谷寺の住職
遷化
(
せんげ
)
の
前年
(
ぜんねん
)
、此
淵
(
ふち
)
より
墓
(
はか
)
の石になるべき
円
(
まる
)
き
自然石
(
じねんせき
)
を一ツ
岸
(
きし
)
に
出
(
いだ
)
す、
是
(
これ
)
を
無縫塔
(
ふほうたふ
)
と名づけつたふ。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
此
(
こ
)
の
前年
(
ぜんねん
)
の
末
(
すゑ
)
に
私
(
わたし
)
を
訪
(
たづ
)
ねて来たのが、
神田
(
かんだ
)
南乗物町
(
みなみのりものちやう
)
の
吉岡書籍店
(
よしをかしよじやくてん
)
の
主人
(
しゆじん
)
、
理学士
(
りがくし
)
吉岡哲太郎
(
よしをかてつたらう
)
君
(
くん
)
です、
私
(
わたし
)
が
文壇
(
ぶんだん
)
に立つに
就
(
つ
)
いては、
前後
(
ぜんご
)
三人
(
さんにん
)
の
紹介者
(
せうかいしや
)
を
労
(
わづらは
)
したので、
其
(
そ
)
の第一が
此
(
こ
)
の
吉岡君
(
よしをかくん
)
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
“前年”の意味
《名詞》
前 年 (ぜんねん)
基準の暦年より一つ前の年。
(出典:Wiktionary)
前
常用漢字
小2
部首:⼑
9画
年
常用漢字
小1
部首:⼲
6画
“前年”で始まる語句
前年度豫算