“富士驛”の読み方と例文
読み方割合
ふじえき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
時間じかん前後ぜんご汽車きしやは、六月ろくぐわつ七月しちぐわつだと國府津こふづでもうあかるくなる。八月はちぐわつこゑくと富士驛ふじえきで、まだちつたないと、ひがしそらがしらまない。わたし前年ぜんねん身延みのぶまゐつたのでつてる。
雨ふり (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
それもたゞ五六人ごろくにん病人びやうにんつた。あとへむらさきがついてりたのである。……どぢやう沼津ぬまづつた。あめふりだし、まだ眞暗まつくらだから遠慮ゑんりよをしたが、こゝでむらさき富士驛ふじえきひたい、——そのわかをんなりた。
雨ふり (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
どぢやう沼津ぬまづをやがてぎて、富士驛ふじえきで、人員じんゐんは、はじめてうごいた。
雨ふり (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)