“富士見町”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふじみちょう80.0%
ふじみちやう20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
明治二十四年二月、富士見町ふじみちょうの玉子屋の小僧が懸け取りに行った帰りに、ここで二人の賊に絞め殺された事件などは、新聞の三面記事として有名であった。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
その夜唖々子が運出はこびだした『通鑑綱目』五十幾巻は、わたしも共に手伝って、富士見町ふじみちょうの大通から左へと一番町へ曲る角から二、三軒目に、篠田という軒燈けんとうを出した質屋の店先へかつぎ込まれた。
梅雨晴 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
其頃そのころ武内たけのうち富士見町ふじみちやう薄闇うすぐら長屋ながやねづみ見たやうなうちくすぶつてながら太平楽たいへいらくならべる元気がぼんでなかつた
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)