“沼津”の読み方と例文
読み方割合
ぬまづ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それより南の方へ谷間を縫うて行くと、沼津ぬまづ領の境近き小山の中腹に高さ一丈五六尺、幅六尺ばかりの大岩がそばだっていた。それが鸚鵡石であった。
丹那山の怪 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
斯くて江戸は東京となり、我々は靜岡藩士となつて、駿州すんしう田中たなかに移つた。其の翌年、わし沼津ぬまづの兵學校の生徒となつて調練などを頻りに遣らされた。
兵馬倥偬の人 (旧字旧仮名) / 塚原渋柿園塚原蓼洲(著)
汽車のなかに沼津ぬまづの人が乗りあわせていて、三、四年まえの正月に愛鷹丸あしたかまる駿河するが湾で沈没した当時の話を聞かせてくれた。その中にこんな悲しい挿話があった。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)