“疝氣”の読み方と例文
新字:疝気
読み方割合
せんき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たゞてのひどふゆなどには以前いぜんからの持病ぢびやうである疝氣せんきでどうかするとこしがきや/\といたむこともあつたが
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
だから綱田屋の主人の部屋にはが切つてある、——尤もあの五郎次郎といふのは、若い時の道樂がたゝつてひどい疝氣せんきださうで、夏でも時々は股火鉢で温める。
前年ぜんねんの八ぐわつ英堂和尚えいだうをしやう南都なんと西大寺せいだいじから多田院ただのゐんへのかへりがけに、疝氣せんきなやんで、玄竹げんちく診察しんさつけたことがあるので、一きりではあるが、玄竹げんちく英堂和尚えいだうをしやう相識さうしきなかであつた。
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)