“せんき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
疝気74.4%
疝氣11.6%
仙姫2.3%
仙気2.3%
千姫2.3%
千騎2.3%
戦機2.3%
疝癪2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
殊に今は、疝気せんきを起こしているのだから、爺は、仕事への倦怠と、伜への憂慮との、この二つの間にもだもだしているのである。
山茶花 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
だから綱田屋の主人の部屋にはが切つてある、——尤もあの五郎次郎といふのは、若い時の道樂がたゝつてひどい疝氣せんきださうで、夏でも時々は股火鉢で温める。
天上天下に吾志を妨ぐるものなく、つい仙姫せんきたすけを得てことごとく女の言うところを果す。
幻影の盾 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
たちまち後宮の千姫せんきに伝わって、間をおかず色とりどり腰元たちがぞろぞろとそこへ現われてまいりましたので、冗談かと思うと、ほんとうに右門は鼻をもっていって
くら昨日きのふ今日けふ千騎せんきあめおそふがごとく、伏屋ふせやも、たちも、こもれるとりでかこまるゝしろたり。
五月より (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
主人が一緒に来る筈でしたが、夕方から持病の疝癪せんきの差し込みがおこって、身動きが出来なくなりました。朝早くから出歩いて、冷えたのだろうと云うのです。
半七捕物帳:60 青山の仇討 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)