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疝氣
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せんき
ふりがな文庫
“
疝氣
(
せんき
)” の例文
新字:
疝気
只
(
たゞ
)
凍
(
い
)
ての
酷
(
ひど
)
い
冬
(
ふゆ
)
の
夜
(
よ
)
などには
以前
(
いぜん
)
からの
持病
(
ぢびやう
)
である
疝氣
(
せんき
)
でどうかすると
腰
(
こし
)
がきや/\と
痛
(
いた
)
むこともあつたが
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
だから綱田屋の主人の部屋には
爐
(
ろ
)
が切つてある、——尤もあの五郎次郎といふのは、若い時の道樂が
祟
(
たゝ
)
つてひどい
疝氣
(
せんき
)
ださうで、夏でも時々は股火鉢で温める。
銭形平次捕物控:220 猿蟹合戦
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
其
(
そ
)
の
前年
(
ぜんねん
)
の八
月
(
ぐわつ
)
、
英堂和尚
(
えいだうをしやう
)
が
南都
(
なんと
)
西大寺
(
せいだいじ
)
から
多田院
(
ただのゐん
)
への
歸
(
かへ
)
りがけに、
疝氣
(
せんき
)
に
惱
(
なや
)
んで、
玄竹
(
げんちく
)
の
診察
(
しんさつ
)
を
受
(
う
)
けたことがあるので、一
度
(
ど
)
きりではあるが、
玄竹
(
げんちく
)
は
英堂和尚
(
えいだうをしやう
)
と
相識
(
さうしき
)
の
仲
(
なか
)
であつた。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
雜司ヶ谷の荒物屋の利八といふ親爺がある。寅旦那にひどい眼に逢はされたとかで、何時かはきつと殺してやると觸れ廻して居るが、その晩は
疝氣
(
せんき
)
を起して早寢を
銭形平次捕物控:121 土への愛著
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「音羽の荒物屋の利八は
疝氣
(
せんき
)
が起きて早寢をしたのは本當で、音羽の本道が言ふんだから嘘ぢやないでせう。——あの晩の容體ぢや、便所へ行くのも難儀だつたに違げえねえつて」
銭形平次捕物控:121 土への愛著
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
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「あつしの親の敵なら
疝氣
(
せんき
)
の蟲で、へツ、そんなものに驚きやしませんが」
銭形平次捕物控:225 女護の島異変
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
疝
漢検1級
部首:⽧
8画
氣
部首:⽓
10画
“疝”で始まる語句
疝気
疝痛
疝癪
疝
疝気持
疝積
疝気筋
疝気疝癪
疝気寸白虫根切