“難渋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なんじゅう84.6%
なんじふ11.5%
なんじう1.9%
むつかし1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
取りはぐれまして難渋なんじゅうひと方ではござりませぬ。今宵いち夜、おひさしの下なとお貸し願えぬでござりましょうか、お願いでござります
そも/\われは寄辺よるべない浮浪学生ふらうがくしやう御主おんあるじ御名みなによりて、もり大路おほぢに、日々にちにちかてある難渋なんじふ学徒がくとである。おのれいまかたじけなくもたふと光景けしき幼児をさなご言葉ことばいた。
いま白痴ばかも、くだん評判ひやうばんたかかつたころ医者いしやうち病人びやうにん其頃そのころ子供こども朴訥ぼくとつ父親てゝおや附添つきそひ、かみながい、兄貴あにきがおぶつてやまからた。あし難渋なんじう腫物しゆもつがあつた、療治れうぢたのんだので。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
もし我が父の知ることもやと例の密室に至りてこのよしを述べけるに、そは難渋むつかしきことにあらず、軟耎やわらかにしてこまかきものを蛇に近づけてそのさわぐを雄と知り、静かなるを雌と知るべしと教へければ
印度の古話 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)