“兄貴”の読み方と例文
読み方割合
あにき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「うん、あいつも可哀相かわいそうだけれども仕方がない。つまりこんなやくざな兄貴あにきをもったのが不仕合せだと思って、あきらめて貰うんだ」
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そこでこんどはしばらくこの仲間なかま屋敷へも帰らねえから、兄貴あにきはここで冬を越すとも、まためて京都へ立つなりときにしてくれ
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
立去りつゝやれ/\危き目にあふものかな何さま親父殿や兄貴あにきは夜道は浮雲あぶなき故朝立にせよと言れしは今こそ思ひ當りたれと後悔こうくわいなして急ぎけり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)