“なからい”のいろいろな漢字の書き方と例文

(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。

その人こそ現今（いま）も『朝日新聞』に世俗むきの小説を執筆し、歌沢（うたざわ）寅千代の夫君として、歌沢の小唄（こうた）を作りもされる桃水（とうすい）、半井（なからい）氏のことである。

樋口一葉 (新字新仮名) ／長谷川時雨(著)

田万里の哀訴（あいそ）を取り上げて老中に取り次ごうとする者のないのは、かの祖父江出羽守というのは、大老中良井（なからい）氏の縁続きになっておりますので——それで、きゃつ出羽め

煩悩秘文書 (新字新仮名) ／林不忘(著)

身にしみじみと世の果敢（はか）なさを語り語らるる交情（なからい）となりぬ。

妾の半生涯 (新字新仮名) ／福田英子(著)

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