“他所目”の読み方と例文
読み方割合
よそめ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
親子といいがたきは勿論もちろん、また兄弟姉妹の間柄とも異なりて、他所目よそめには如何いかに見えけん、当時妾はひたすらに虚栄心功名心にあくがれつつ
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
養子に離れ、娘にも妻にも取り残されて、今は形影相弔あいちょうするばかりの主人は、他所目よそめには一向悲しそうにも見えず、相変らず店の塵をはたいている。
やもり物語 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
しばらくすると、つかつかと玄関へ現れたのは、写真や他所目よそめには、たびたび見たことのあるM侯爵のにこにこした丸顔です。僕を見ると軽く会釈して
M侯爵と写真師 (新字新仮名) / 菊池寛(著)