“他所見”の読み方と例文
読み方割合
よそみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
他所見よそみをせず、こわれぬ幸福をしっかり互に守っているらしい夫婦はあまり見なかったのでそれ以来、特に私は注意するようになった。
睡蓮 (新字新仮名) / 横光利一(著)
「この白ばっくれた人々の眼を、床の動物の方に引きつけ、そこから他所見よそみが出来ないように、否応なく釘付くぎづけにしてやらねばならない。」
ウォーソン夫人の黒猫 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
念のために、他所見よそみながら顔をのぞいて、名を銘々に心に留めると、決して姫がえたのではない。おきての通り十二人。で、また見渡すと十三人。
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)