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他所見
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よそみ
ふりがな文庫
“
他所見
(
よそみ
)” の例文
他所見
(
よそみ
)
をせず、
壊
(
こわ
)
れぬ幸福をしっかり互に守っているらしい夫婦はあまり見なかったのでそれ以来、特に私は注意するようになった。
睡蓮
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
「この白ばっくれた人々の眼を、床の動物の方に引きつけ、そこから
他所見
(
よそみ
)
が出来ないように、否応なく
釘付
(
くぎづ
)
けにしてやらねばならない。」
ウォーソン夫人の黒猫
(新字新仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
念のために、
他所見
(
よそみ
)
ながら顔を
覗
(
のぞ
)
いて、名を銘々に心に留めると、決して姫が
殖
(
ふ
)
えたのではない。
定
(
おきて
)
の通り十二人。で、また見渡すと十三人。
南地心中
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
貝原の平顔は両顎がやや張って来て、利を
掴
(
つか
)
むときのような
狡猾
(
こうかつ
)
な相を現わして来た。がそれもじきにまた
曖昧
(
あいまい
)
になり、やがて単純な弱気な表情になって、ぎごちなく
他所見
(
よそみ
)
をした。
渾沌未分
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
他所見
(
よそみ
)
をしているうちに、自分へからかって、先へ帰ったのだろう——そんな
暢気
(
のんき
)
な心持で主人の家へ帰って来ましたが、もとより先に帰ったわけではなく、お雛の姿は、それっきり
銭形平次捕物控:005 幽霊にされた女
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
他
常用漢字
小3
部首:⼈
5画
所
常用漢字
小3
部首:⼾
8画
見
常用漢字
小1
部首:⾒
7画
“他所”で始まる語句
他所
他所行
他所者
他所目
他所事
他所他所
他所々々
他所乍
他所眼
他所村