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見苦
見るに
衣裳は
見苦しけれども色白くして
人品能く
鄙に
稀なる美男なれば
心嬉敷閨に
伴ひつゝ終に
新枕を
交せし故是より吉三郎もお菊を
この
人は
傑れた
才子でありましたが
形恰好が
少し
變で、
丈は
高く
肩が
突き
出て、
見苦しかつたので、
人々が
笑つてゐました。
子を生みし後も宮が色香はつゆ
移はずして、
自ら
可悩き
風情の
添りたるに、
夫が愛護の念は
益深く、
寵は人目の
見苦きばかり
弥よ
加るのみ。