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變
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かは
ふりがな文庫
“
變
(
かは
)” の例文
新字:
変
すると
其時
(
そのとき
)
夕刊
(
ゆふかん
)
の
紙面
(
しめん
)
に
落
(
お
)
ちてゐた
外光
(
ぐわいくわう
)
が、
突然
(
とつぜん
)
電燈
(
でんとう
)
の
光
(
ひかり
)
に
變
(
かは
)
つて、
刷
(
すり
)
の
惡
(
わる
)
い
何欄
(
なにらん
)
かの
活字
(
くわつじ
)
が
意外
(
いぐわい
)
な
位
(
くらゐ
)
鮮
(
あざやか
)
に
私
(
わたくし
)
の
眼
(
め
)
の
前
(
まへ
)
へ
浮
(
うか
)
んで
來
(
き
)
た。
蜜柑
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
かうして
林
(
はやし
)
の
中
(
なか
)
の
空氣
(
くうき
)
は、
常
(
つね
)
に
林
(
はやし
)
の
外
(
そと
)
と
比
(
くら
)
べて、
晝間
(
ちゆうかん
)
は
涼
(
すゞ
)
しく、
夜間
(
やかん
)
は
温
(
あたゝ
)
かで、
從
(
したが
)
つて
晝
(
ひる
)
と
夜
(
よる
)
とで
氣温
(
きおん
)
が
急
(
きゆう
)
に
變
(
かは
)
ることを
和
(
やは
)
らげます。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
八
日
(
か
)
(
曇後晴
(
くもりのちはれ
)
)
余
(
よ
)
は
午前
(
ごぜん
)
十
時頃
(
じごろ
)
に
瓢箪山
(
ひようたんやま
)
へ
到着
(
たうちやく
)
して
見
(
み
)
ると、
發掘
(
はつくつ
)
は
既
(
すで
)
に
進行
(
しんかう
)
して
赤鉢卷隊
(
あかはちまきたい
)
は
活動
(
くわつどう
)
して
居
(
ゐ
)
るが、一
向
(
かう
)
に
變
(
かは
)
つた
事
(
こと
)
は
無
(
な
)
い。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
明
(
あけ
)
しに驚き
偵
(
さす
)
が
旅宿屋
(
やどや
)
の主人だけ
宵
(
よひ
)
に
斷
(
ことわ
)
りもなき客の
急
(
きふ
)
に出立せしは
何
(
いか
)
にも
不審
(
ふしん
)
なりとて彼の座敷を
改
(
あらた
)
めしに
變
(
かは
)
る事も
無
(
なけ
)
れば
隔
(
となり
)
座敷を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「おやこつちのおとつゝあん、
暫
(
しばら
)
くでがしたねどうも、
御機嫌
(
ごきげん
)
よろしがすね」おつたはそら/″\しい
程
(
ほど
)
打
(
う
)
つて
變
(
かは
)
つた
調子
(
てうし
)
でいつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
▼ もっと見る
時候
(
じこう
)
の
變
(
かは
)
り
目
(
め
)
といふものは、
妙
(
めう
)
に
心細
(
こゝろぼそ
)
いやうな氣のするものですね、これはあながち
不自由
(
ふじいう
)
に
暮
(
くら
)
してゐるばかりではないでせうよ。
冬を迎へようとして
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
あらためて、
是
(
これ
)
から
直
(
す
)
ぐに、
此
(
こ
)
の
杖
(
つゑ
)
のなり
行脚
(
あんぎや
)
をして、
成田山
(
なりたさん
)
へ
詣
(
まう
)
でましてな。……
經一口
(
きやうひとくち
)
も
知
(
し
)
らぬけれども、
一念
(
いちねん
)
に
變
(
かは
)
りはない。
松の葉
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
月
(
つき
)
が
變
(
かは
)
つてから
寒
(
さむ
)
さが
大分
(
だいぶ
)
緩
(
ゆる
)
んだ。
官吏
(
くわんり
)
の
増俸
(
ぞうほう
)
問題
(
もんだい
)
につれて
必然
(
ひつぜん
)
起
(
おこ
)
るべく、
多數
(
たすう
)
の
噂
(
うはさ
)
に
上
(
のぼ
)
つた
局員
(
きよくゐん
)
課員
(
くわゐん
)
の
淘汰
(
たうた
)
も、
月末
(
げつまつ
)
迄
(
まで
)
に
略
(
ほゞ
)
片付
(
かたづ
)
いた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
『
御城代樣
(
ごじやうだいさま
)
の
御容態
(
ごようだい
)
は、
先
(
ま
)
づお
變
(
かは
)
りがないといふところでございませうな。
癆症
(
らうしやう
)
といふものは
癒
(
なほ
)
りにくいもので。』と、
玄竹
(
げんちく
)
は
眉
(
まゆ
)
を
顰
(
ひそ
)
めた。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
あの
涙
(
なみだ
)
の
池
(
いけ
)
で
泳
(
およ
)
いでからは
何
(
なに
)
も
彼
(
か
)
も
變
(
かは
)
つたやうで、
硝子
(
ガラス
)
洋卓
(
テーブル
)
も
小
(
ちひ
)
さな
戸
(
と
)
のあつた
大廣間
(
おほびろま
)
も
全
(
まつた
)
く
何處
(
どこ
)
へか
消
(
き
)
え
失
(
う
)
せて
了
(
しま
)
ひました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
そして
年
(
とし
)
が
行
(
ゆ
)
くと
共
(
とも
)
に、これらの
歌
(
うた
)
の
味
(
あぢは
)
ひが、
變
(
かは
)
つて
感
(
かん
)
じられて
來
(
く
)
るのです。だからまづ
暗記
(
あんき
)
しておいてほしいとおもひます。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
アヽお
歸
(
かへ
)
りかと
起返
(
おきかへ
)
る
母
(
はゝ
)
、お
父
(
とつ
)
さんは
御寢
(
げし
)
なツてゞすかさぞ
御不自由
(
ごふじいう
)
で
御座
(
ござ
)
いましたらう
何
(
なに
)
もお
變
(
かは
)
りは
御座
(
ござ
)
いませんかと
裏問
(
うらと
)
ふ
心
(
こゝろ
)
は
疵
(
きず
)
もつ
足
(
あし
)
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
たとへば
昆蟲
(
こんちゆう
)
の
標本室
(
ひようほんしつ
)
にはひつて
見
(
み
)
ますと、
珍
(
めづら
)
しい
蝶々
(
ちよう/\
)
や
甲蟲
(
かぶとむし
)
などの
變
(
かは
)
つた
種類
(
しゆるい
)
のものが
驚
(
おどろ
)
く
程
(
ほど
)
たくさんに
集
(
あつ
)
めてあります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
大后の幸でませる故は、奴理能美が
養
(
か
)
へる蟲、一度は
匐
(
は
)
ふ蟲になり、一度は
殼
(
かひこ
)
になり、一度は飛ぶ鳥になりて、三
色
(
くさ
)
に
變
(
かは
)
る
奇
(
あや
)
しき蟲
二七
あり。
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
希望に
變
(
かは
)
る失望、樂しさに
變
(
かは
)
る寂しさ、さうした氣持を抱いて、私は九月十日過ぎに妹を伴ひながら
苫小牧
(
とまこまい
)
をあとにした。
処女作の思い出
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
かういふ
種類
(
しゆるい
)
の
建物
(
たてもの
)
は
設計
(
せつけい
)
施工
(
しこう
)
によつて
地震
(
ぢしん
)
に
傷
(
いた
)
められる
模樣
(
もよう
)
が
變
(
かは
)
るけれども、
多
(
おほ
)
くの
場合
(
ばあひ
)
、
地上階
(
ちじようかい
)
は
比較的
(
ひかくてき
)
丈夫
(
じようぶ
)
に
出來
(
でき
)
てゐるため
被害
(
ひがい
)
が
少
(
すくな
)
い
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
成程
(
なるほど
)
、
時
(
とき
)
が
來
(
く
)
れば
監獄
(
かんごく
)
や、
瘋癲病院
(
ふうてんびやうゐん
)
は
廢
(
はい
)
されて、
正義
(
せいぎ
)
は
貴方
(
あなた
)
の
有仰
(
おつしや
)
る
通
(
とほ
)
り
勝
(
かち
)
を
占
(
し
)
めるでせう、
然
(
しか
)
し
生活
(
せいくわつ
)
の
實際
(
じつさい
)
が
其
(
そ
)
れで
變
(
かは
)
るものではありません。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
ヂュリ おゝ、
𢌞
(
まは
)
る
夜毎
(
よごと
)
に
位置
(
ゐち
)
の
變
(
かは
)
る
不貞節
(
ふていせつ
)
な
月
(
つき
)
なんぞを
誓言
(
せいごん
)
にお
懸
(
か
)
けなさるな。お
前
(
まへ
)
の
心
(
こゝろ
)
が
月
(
つき
)
のやうに
變
(
かは
)
るとわるい。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
『
何
(
なに
)
か
變
(
かは
)
つた
事
(
こと
)
でも
起
(
おこ
)
りましたか、
若
(
も
)
しや、
昨夜
(
さくや
)
の
海嘯
(
つなみ
)
のために、
海底戰鬪艇
(
かいていせんとうてい
)
に
破損
(
はそん
)
でも
生
(
せう
)
じたのではありませんか。』
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
權藏
(
ごんざう
)
は
最早
(
もう
)
彼是
(
かれこれ
)
六十です。けれども
日
(
ひ
)
の
出
(
い
)
づる
前
(
まへ
)
に
起
(
お
)
きて
日
(
ひ
)
の
沒
(
ぼつ
)
するまで
働
(
はたら
)
くことは
今
(
いま
)
も
昔
(
むかし
)
も
變
(
かは
)
りません。そして
大島老人
(
おほしまらうじん
)
が
彼
(
かれ
)
を
救
(
すく
)
ふた
時
(
とき
)
、
岩
(
いは
)
の
上
(
うえ
)
に
立
(
た
)
つて
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
それを
國
(
くに
)
の
言葉
(
ことば
)
で
言
(
い
)
へば、『
皆
(
みな
)
さん、お
變
(
かは
)
りもありませんか、あなたのお
家
(
うち
)
の
祖父
(
おぢい
)
さんもお
健者
(
たつしや
)
ですか。』と
尋
(
たづ
)
ねるらしいのでしたが
燕
(
つばめ
)
の
言
(
い
)
ふことは
早口
(
はやぐち
)
で
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
故
(
ゆゑ
)
に
彌子
(
びし
)
の
行
(
おこなひ
)
未
(
いま
)
だ
初
(
はじめ
)
に
變
(
かは
)
らざるに、
前
(
まへ
)
には
賢
(
けん
)
とせられて、
後
(
のち
)
には
罪
(
つみ
)
を
獲
(
う
)
る
者
(
もの
)
は、
(一〇九)
愛憎
(
あいぞう
)
の
至變
(
しへん
)
也
(
なり
)
。
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
翌朝
(
よくてう
)
知縣
(
ちけん
)
に
送
(
おく
)
られて
出
(
で
)
た。けふもきのふに
變
(
かは
)
らぬ
天氣
(
てんき
)
である。一
體
(
たい
)
天台
(
てんだい
)
一
萬
(
まん
)
八千
丈
(
ぢやう
)
とは、いつ
誰
(
たれ
)
が
測量
(
そくりやう
)
したにしても、
所詮
(
しよせん
)
高過
(
たかす
)
ぎるやうだが、
兎
(
と
)
に
角
(
かく
)
虎
(
とら
)
のゐる
山
(
やま
)
である。
寒山拾得
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
A
成程
(
なるほど
)
、
葉書
(
はがき
)
の二
枚
(
まい
)
續
(
つゞ
)
き三
枚
(
まい
)
續
(
つゞ
)
きはチヨツト
變
(
かは
)
つてる。さすが
君
(
きみ
)
は
葉書
(
はがき
)
の
專門家
(
せんもんか
)
だね。
ハガキ運動
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
然
(
しか
)
るに
戰後
(
せんご
)
には
皆
(
みな
)
之
(
これ
)
を
整理
(
せいり
)
した、
國民
(
こくみん
)
は
通貨收縮
(
つうくわしうしゆく
)
の
爲
(
ため
)
めに
收入
(
しうにふ
)
の
減
(
へ
)
つたに
從
(
したが
)
つて
生活
(
せいかつ
)
も
變
(
かは
)
り、
物價
(
ぶつか
)
も
下
(
さが
)
つて
然
(
しか
)
る
後
(
のち
)
に
金
(
きん
)
の
解禁
(
かいきん
)
も
出來
(
でき
)
たのであるからして、
自己
(
じこ
)
の
戰後
(
せんご
)
の
整理
(
せいり
)
をやつた
經驗
(
けいけん
)
からして
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
思ふがままに、かの人の色を
變
(
かは
)
らせ
歌よ、ねがふは
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
遽
(
には
)
かにわが身
變
(
かは
)
りぬ、否さらずば
独絃哀歌
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
また周三に對する考も
變
(
かは
)
ツた。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
若旦那
(
わかだんな
)
も、
呆
(
あき
)
れて
立
(
た
)
つこと
半時
(
はんとき
)
ばかり。
聲
(
こゑ
)
も
一言
(
ひとこと
)
もまだ
出
(
で
)
ない
内
(
うち
)
に、
霞
(
かすみ
)
の
色
(
いろ
)
づく
如
(
ごと
)
くにして、
少女
(
せうぢよ
)
は
忽
(
たちま
)
ち
美少年
(
びせうねん
)
に
變
(
かは
)
つたのである。
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
其
(
その
)
頸
(
くび
)
から
上
(
うへ
)
が、
嚴肅
(
げんしゆく
)
と
緊張
(
きんちやう
)
の
極度
(
きよくど
)
に
安
(
やす
)
んじて、
何時
(
いつ
)
迄
(
まで
)
經
(
た
)
つても
變
(
かは
)
る
恐
(
おそれ
)
を
有
(
いう
)
せざる
如
(
ごと
)
くに
人
(
ひと
)
を
魅
(
み
)
した。さうして
頭
(
あたま
)
には一
本
(
ぽん
)
の
毛
(
け
)
もなかつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
横
(
よこ
)
に
成
(
な
)
つて
居
(
ゐ
)
る
目
(
め
)
からは
東隣
(
ひがしどなり
)
の
森
(
もり
)
の
梢
(
こずゑ
)
が
妙
(
めう
)
に
變
(
かは
)
つて
見
(
み
)
えるので
凝然
(
ぢつ
)
と
見
(
み
)
つめては
目
(
め
)
が
疲
(
つか
)
れるやうに
成
(
な
)
るので
又
(
また
)
蒟蒻
(
こんにやく
)
の
手桶
(
てをけ
)
へ
目
(
め
)
を
移
(
うつ
)
したりした。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
余
(
よ
)
の一
家
(
か
)
は
悉
(
こと/″\
)
く
涙含
(
なみだぐ
)
んだ。
此
(
この
)
優
(
やさ
)
しい
少女
(
せうぢよ
)
。
境遇
(
きやうぐう
)
が
變
(
かは
)
つて
居
(
ゐ
)
たのと、
天候
(
てんかう
)
が
曇
(
くも
)
り
勝
(
がち
)
なのとで、一
層
(
そう
)
我々
(
われ/\
)
は
人
(
ひと
)
の
心
(
こゝろ
)
の
優
(
やさ
)
しさが
感
(
かん
)
じられたのであらう。
探検実記 地中の秘密:07 末吉の貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
日本
(
につぽん
)
の
山
(
やま
)
のうさぎには
二通
(
ふたとほ
)
りあつて、その
一
(
ひと
)
つは
平常
(
へいじよう
)
褐色
(
かつしよく
)
をしてゐますが、
冬
(
ふゆ
)
になると
眞白
(
まつしろ
)
に
變
(
かは
)
るもの、も
一
(
ひと
)
つは
一年中
(
いちねんじゆう
)
通
(
とほ
)
して
褐色
(
かつしよく
)
のものです。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
小石
(
こいし
)
が
床
(
ゆか
)
の
上
(
うへ
)
に
落
(
お
)
ち
散
(
ち
)
つた
時
(
とき
)
に、それが
殘
(
のこ
)
らず
小
(
ちひ
)
さな
菓子
(
くわし
)
と
變
(
かは
)
つたのを
見
(
み
)
て、
愛
(
あい
)
ちやんは
大層
(
たいそう
)
驚
(
おどろ
)
きました、が
又
(
また
)
同時
(
どうじ
)
に
好
(
い
)
い
事
(
こと
)
を
考
(
かんが
)
へつきました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
云號
(
いひなづけ
)
と思ひ居る事の
嬉敷
(
うれしく
)
は思へども利兵衞殿の
心底
(
しんてい
)
變
(
かは
)
りなければお菊に
逢
(
あふ
)
まじと云をお竹は
無理
(
むり
)
に吉三郎を
連來
(
つれきた
)
り今度は
新道
(
しんみち
)
へ廻り
庭口
(
にはぐち
)
の切戸を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
あれは
日
(
ひ
)
がけの
集
(
あつ
)
めとしるく
土手
(
どて
)
を
行
(
ゆ
)
く
影
(
かげ
)
そゞろ
寒
(
さむ
)
げに、
折
(
をり
)
ふし
供
(
とも
)
する三五
郎
(
らう
)
の
聲
(
こゑ
)
のみ
何時
(
いつ
)
に
變
(
かは
)
らず
滑稽
(
おどけ
)
ては
聞
(
きこ
)
えぬ。
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
螺
(
ばい
)
でも
昔
(
むかし
)
と
今
(
いま
)
は
角度
(
かくど
)
が
幾分
(
いくぶん
)
相違
(
そうい
)
してゐるようですし、
赤貝
(
あかゞひ
)
でも
線
(
せん
)
の
數
(
かず
)
が
少
(
すこ
)
し
變
(
かは
)
つてゐるといふようなことが、
貝塚
(
かひづか
)
の
貝殼
(
かひがら
)
を
調
(
しら
)
べて
見
(
み
)
ればわかります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
それは
裝置
(
そうち
)
が新しく
便利
(
べんり
)
だといふ以
外
(
ぐわい
)
には、
所
(
しよ
)
持のプレモと大して
變
(
かは
)
りもないものだつたが、大正十一年の
支那
(
しな
)
旅
(
りよ
)
行の時には、それを
肩
(
かた
)
にして行つた。
写真と思ひ出:――私の写真修行――
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
八十
(
やそ
)
の
湊
(
みなと
)
といふのは、ひょっとすると、
土地
(
とち
)
の
名前
(
なまへ
)
で、
今
(
いま
)
の
野洲川
(
やすかは
)
の
川口
(
かはぐち
)
をいつたのかも
知
(
し
)
れません。さうすると、
歌
(
うた
)
の
意味
(
いみ
)
が、しぜん
變
(
かは
)
つて
來
(
き
)
ます。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
ロレ
祖師
(
そし
)
フランシス
上人
(
しゃうにん
)
! こりゃまた
何
(
なん
)
たる
變
(
かは
)
りやうぢゃ! あれほどに
戀
(
こ
)
ひ
焦
(
こが
)
れておゐやつたローザラインを
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
小使
(
こづかひ
)
のニキタは
相
(
あひ
)
も
變
(
かは
)
らず、
雜具
(
がらくた
)
の
塚
(
つか
)
の
上
(
うへ
)
に
轉
(
ころが
)
つてゐたのであるが、
院長
(
ゐんちやう
)
の
入
(
はひ
)
つて
來
(
き
)
たのに
吃驚
(
びつくり
)
して
跳起
(
はねお
)
きた。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
糸
(
いと
)
を
通
(
とほ
)
した
針
(
はり
)
がまだ
半襟
(
はんえり
)
から
拔
(
ぬ
)
かれないであつたとて、それで
死
(
し
)
んだとて、それでいゝのだ! いつ
私
(
わたし
)
がこの
世
(
よ
)
から
消
(
け
)
されたつて、あの
光
(
ひかり
)
は
少
(
すこ
)
しも
變
(
かは
)
りなく
照
(
て
)
る。
日の光を浴びて
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
見
(
み
)
る/\
内
(
うち
)
に、
大陸
(
たいりく
)
の
影
(
かげ
)
も
名殘
(
なご
)
りなく、
眼界
(
がんかい
)
の
外
(
そと
)
に
消
(
き
)
え
失
(
う
)
せてしまうと、
其内
(
そのうち
)
に
風
(
かぜ
)
はだん/\
烈
(
はげ
)
しくなつて
來
(
き
)
て、はては
印度洋
(
インドやう
)
で、
著名
(
なだい
)
の
颶風
(
タイフン
)
と
變
(
かは
)
つてしまつた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
小學校生活
(
せうがくかうせいくわつ
)
の
詳
(
くは
)
しい
事
(
こと
)
は
別
(
べつ
)
に
申
(
まう
)
しますまい。
去年
(
きよねん
)
の
夏
(
なつ
)
でした、
僕
(
ぼく
)
は
久
(
ひさし
)
ぶりで
故郷
(
くに
)
に
歸
(
かへ
)
つて
見
(
み
)
ましたが、
伸一先生
(
しんいちせんせい
)
は
年
(
とし
)
を
取
(
と
)
つたばかり、
其精神
(
そのせいしん
)
と
其生活
(
そのせいくわつ
)
は
少
(
すこ
)
しも
變
(
かは
)
りません。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
もしそれが
非常
(
ひじよう
)
の
地震
(
ぢしん
)
だと
判斷
(
はんだん
)
されたならば、
自分
(
じぶん
)
の
居所
(
ゐどころ
)
の
如何
(
いかん
)
によつて
處置方法
(
しよちほう/\
)
が
變
(
かは
)
られなければなるまい。それについては、
以下
(
いか
)
の
各項
(
かくこう
)
に
於
(
おい
)
て
細説
(
さいせつ
)
するつもりである。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
しかし
父
(
とう
)
さんの
子供
(
こども
)
の
時分
(
じぶん
)
に
飮
(
の
)
んだふるさとのお
乳
(
ちゝ
)
の
味
(
あぢ
)
は
父
(
とう
)
さんの
中
(
なか
)
に
變
(
かは
)
らずにありますよ。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
わたしは
竹
(
たけ
)
の
落葉
(
おちば
)
の
上
(
うへ
)
に、やつと
體
(
からだ
)
を
起
(
おこ
)
したなり、
夫
(
をつと
)
の
顏
(
かほ
)
を
見守
(
みまも
)
りました。が、
夫
(
をつと
)
の
眼
(
め
)
の
色
(
いろ
)
は、
少
(
すこ
)
しもさつきと
變
(
かは
)
りません。やはり
冷
(
つめ
)
たい
蔑
(
さげす
)
みの
底
(
そこ
)
に、
憎
(
にく
)
しみの
色
(
いろ
)
を
見
(
み
)
せてゐるのです。
藪の中
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「はあ。そして
何
(
なに
)
か
外
(
ほか
)
の
僧達
(
そうたち
)
と
變
(
かは
)
つたことはなかつたのですか。」
寒山拾得
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
が、
客
(
きやく
)
が
待
(
ま
)
たうが
待
(
ま
)
つまいが、
一向
(
いつかう
)
に
頓着
(
とんぢやく
)
なく、
此方
(
こつち
)
は
此方
(
こつち
)
、と
澄
(
すま
)
した
工合
(
ぐあひ
)
が、
徳川家時代
(
とくがはけじだい
)
から
味
(
あぢ
)
の
變
(
かは
)
らぬ
頼
(
たの
)
もしさであらう。
松の葉
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
午過
(
ひるすぎ
)
に
歸
(
かへ
)
つて
來
(
き
)
て
見
(
み
)
ると、
御米
(
およね
)
は
金盥
(
かなだらひ
)
の
中
(
なか
)
に
雜巾
(
ざふきん
)
を
浸
(
つ
)
けて、六
疊
(
でふ
)
の
鏡臺
(
きやうだい
)
の
傍
(
そば
)
に
置
(
お
)
いてゐた。
其上
(
そのうへ
)
の
所
(
ところ
)
丈
(
だけ
)
天井
(
てんじやう
)
の
色
(
いろ
)
が
變
(
かは
)
つて、
時々
(
とき/″\
)
雫
(
しづく
)
が
落
(
お
)
ちて
來
(
き
)
た。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
變
部首:⾔
23画
“變”を含む語句
變化
大變
相變
不相變
異變
事變
心變
相不變
風變
變名
變相
變調
變裝
變更
變貌
變換
變哲
變梃
變動
唐變木
...