“甲蟲”のいろいろな読み方と例文
新字:甲虫
読み方割合
かぶとむし83.3%
よろひむし16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たとへば昆蟲こんちゆう標本室ひようほんしつにはひつてますと、めづらしい蝶々ちよう/\甲蟲かぶとむしなどのかはつた種類しゆるいのものがおどろほどたくさんにあつめてあります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
英吉利イギリスの田舎おやじらしい、塔の欄干から外へ墜ちかけた。若者がズボン釣を捉えた。おやじは甲蟲かぶとむしのようにもがく。下はセーヌを目尺にして巴里の鳥瞰図が展開する。
街頭:(巴里のある夕) (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
ぎんの蜘蛛の巣がおまへの耳に絲を張つた、おまへの胴中どうなかに這つてゐる甲蟲よろひむしは涙の雨に打たれて血を吐いた。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)