歌よ、ねがふはうたよ、ねがうは
「歌」よ、ねがふは「愛」の神さがし求めて かの君の前に伴ひ歌はなむ。 「歌」はわが身の言別を、主はかの君を 恐無く正眼に見つゝ語りなむ。 禮には篤き「歌」なれば、よしそれ唯の ひとりにて、 げに往きぬとも、恐るべき事は無けねど、 安かれと、 …