“相不變”のいろいろな読み方と例文
新字:相不変
読み方割合
あひかはらず75.0%
あひかわらず25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
志田君は、盃を下にも置かず、相不變あひかはらず愛嬌を振舞いて居たが、お酌に𢌞つて來た市子を捉へて私の前に坐らせ、兩手の盃を一つ私にして
菊池君 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
成程猿の方は、かやうに間もなく、皆のものに可愛がられるやうになりましたが、肝腎の良秀はやはり誰にでも嫌はれて、相不變あひかはらず陰へまはつては、猿秀呼りをされて居りました。
地獄変 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
チョイとうづを卷いて、忽ち海風に散つてゆく、浪は相不變あひかわらず、活動寫眞の舞踊ダンス歩調あしどりで、かさなり重り沖から寄せて來ては、雪の舌を銀の齒車の樣にグルグルと卷いて、ザザーッと鳴り散らして颯と退
漂泊 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)