“癆症”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
らうしやう43.5%
ろうしょう43.5%
いたみしやう4.3%
いたみしょう4.3%
ろうしよう4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
御城代樣ごじやうだいさま御容態ごようだいは、づおかはりがないといふところでございませうな。癆症らうしやうといふものはなほりにくいもので。』と、玄竹げんちくまゆひそめた。
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
「三河町の半分は持っているだろうという大地主ですよ。その吉田屋の総領の彦次郎という好い息子が癆症ろうしょうで死んだのは去年の暮だ——もう半歳になりますね」
癆症いたみしやうだか戀わづらひだか知らないが、青くてヒヨロヒヨロしてゐるくせに、どう渡りをつけたか、江島屋の下女のお六を手に入れ、毎日一本づつ、一年も續けて戀文を取次がせるんださうですよ。
朝倉屋の倅は恋患いと言っても、実は癆症いたみしょうで、これは寝たり起きたりと言いたいが、実は寝ている方が多い容体。
訳を知らない人は癆症ろうしようであらうなどともうわさしてゐた。そのあひだに夏も過ぎ、秋も来て、旧暦では秋の終りといふ九月になつた。行者ぎようじやに教へられた百日目は九月十二日に相当するのであつた。