“ろうしょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
癆症34.5%
老松24.1%
朗誦13.8%
労症6.9%
労性3.4%
廊廂3.4%
朗唱3.4%
楼廂3.4%
癆性3.4%
老将3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「いいパオだ。全くいいパオだ。ああいう熱い奴を食べれば、ああいう血饅頭はどんな癆症ろうしょうにもきく」
(新字新仮名) / 魯迅(著)
たいした暴風ぼうふうでもなかったのに、年をへた老松ろうしょうは、枝をはったそのみきの一部を風にうばわれたものらしい。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
当番とうばん生徒せいと祈祷書きとうしょを見ながら、歌わないで読むことになっている祈祷きとう朗誦ろうしょうした——その朗誦がやはり大声の無表情むひょうじょうで、一口にいえば、何もかもいつものとおりだった。
身体検査 (新字新仮名) / フョードル・ソログープ(著)
むかしから、労症ろうしょうというやまいはあったのだ。
草原の夢 (新字新仮名) / 小川未明(著)
殿上でんじょうの御腫物は良性でござって、梅瘡にも、労性ろうしょうにも、癌腫にもその方の悪性の筋をひいていないから、仮りに小児頭大しょうにずだいの極度に及ぶにしても
玉取物語 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
楼宮ろうきゅうの結構は言語に絶し、園には花木を植え、池畔には宴遊船をつなぎ、廊廂ろうしょうには数百の玻璃燈はりとうをかけつらね、朱欄しゅらんには金銀をちりばめ、歩廊はことごとく大理石や孔雀くじゃく石をもって張った。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ただ、説明できることは、こんなとき人間は、何か無性に鬱懐うっかいを放ちたくなる。天地に向って慟哭どうこくしたい感情を反対な形で現わそうとした努力が、思わず朗唱ろうしょうとなったのかもしれない。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
金碧こんぺきの天守閣もない。外廊の諸門も総見寺そうけんじ楼廂ろうしょうもほとんどあとかたなく焼けている。城下町はもっとひどい。野良犬のあさる餌もなかった。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
血の道から癆性ろうしょうになって、そこの灸が利くとか、御祈祷がよいとか聞くたんびに、西から東と走りまわって養生をしておりましたが、その養生の費用を稼ぐばっかりで亭主は一生を終りました。
山羊髯編輯長 (新字新仮名) / 夢野久作(著)