“おいまつ”の漢字の書き方と例文
語句割合
老松100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
堀越実子じつこ——市川翠扇すいせんという女優の名で出演し、七人ななたり舞女ぶじょは、そのころの新橋七人組といわれた、小夜子さよこ老松おいまつ秀千代ひでちよ、太郎、音丸おとまる栄竜えいりゅう、たちだ。
朱絃舎浜子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
庭の老松おいまつに一羽の烏が伴鳥ともどりもなく止まっていたが、真っ黒の姿を陽に輝かせキョロキョロ四辺を見廻している。
大鵬のゆくえ (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
柏軒の四女やすは保さんの姉水木みきと長唄の「老松おいまつ」を歌った。柴田常庵しばたじょうあんという肥え太った医師は、越中褌えっちゅうふんどし一つを身に着けたばかりで、「棚の達磨だるま」を踊った。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)