“小夜子”の読み方と例文
読み方割合
さよこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
庸三は空虚な心のやり場をどこに求めようかと考えるまでもなく、いつも行きつけの同じ大川ぞいの小夜子さよこの家へタキシイを駆るのであった。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
小野さんは孤堂こどう先生と小夜子さよこを連れて今この橋を通りつつある。驚ろかんとあせる群集は弁天のやしろを抜けてして来る。むこうおかを下りて圧して来る。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「靜岡へ送金することは、私の爲事の一つでしたわねえ。貴方のせんの奥樣の小夜子さよこさんへ手當を差上げるのが。」
計画 (旧字旧仮名) / 平出修(著)