“小夜鶯”の読み方と例文
読み方割合
うぐいす100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼らの大きな石造りの邸はひろびろしていて、夏分は涼しく、数ある窓の半分は年をへて鬱蒼うっそうたる庭園に面していて、春になるとそこで小夜鶯うぐいすいた。
イオーヌィチ (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
将校たちはその繁みのそばに暫らく足をとめてちょいと揺すぶってみたりしたが、小夜鶯うぐいすは平気で歌っていた。
接吻 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
小径、藪の繁み、水面に枝を垂れている柳……ただ違うところといえば、例の勇敢な小夜鶯うぐいすの声がきこえず、それにポプラや若草の匂いがしないことだった。
接吻 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)