“小夜着”の読み方と例文
読み方割合
こよぎ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
長いからだの上に小夜着こよぎが掛けてある。三四郎は小さな声で、またばあさんに、どうして、そうおそくなったのかと聞いた。
三四郎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
案外な親切者で、張順の濡れた着物を火にあぶッてくれたり、寒いだろうといって、雑炊鍋ぞうすいなべの物を馳走してくれ、また自分の小夜着こよぎと木枕を出して
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
生命いのちがけの情人いろが有って、火水の中でも添わねばならない、けれど、借金のために身抜けが出来ず——以前盗人どろぼうが居直って、白刃しらはを胸へ突きつけた時、小夜着こよぎかぶせて私をかばって
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)