“うぐいす”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
97.2%
小夜鶯1.1%
0.6%
老鶯0.6%
黄鳥0.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
銭形の平次は縁側から応えました。湯のような南陽みなみにひたりながら、どこかの飼いうぐいすらしいさえずりを聴いていたのです。
かおりが多すぎ、開いた薔薇ばらの花が多すぎ、歌ってるうぐいすが多すぎ、緑の木の葉が多すぎ、人生に曙が多すぎる、などということがあり得ようか。
この女の心は美しく、磨いた鏡のようなものであろう、月、花、うぐいす蜀魂ほととぎすきたって姿を宿すものが、ありのまま色に出るのである。
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
が——しばらくは決しかねて考えているふうだった。凛々りんりんと、夏近い若葉青葉に、たくましい声してうぐいすが啼きぬいている。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ある日やわらかい風が吹いた。おおそれは春風であった。忽然、うぐいすの声がした。見れば南向きの丘のふもとに、白梅がつぼみを破っていた。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
将校たちはその繁みのそばに暫らく足をとめてちょいと揺すぶってみたりしたが、小夜鶯うぐいすは平気で歌っていた。
接吻 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
お父さんのお母さん、すなわち私のお祖母さんは、近所で評判の器量よしで、その上声が美しくて唄が上手だったので、朝日奈小町とか、うぐいす小町とかいわれて大騒ぎされたそうです。
お蝶夫人 (新字新仮名) / 三浦環(著)
広い縁側を持った、宏壮な主屋を背後にし、実ばかりとなった藤棚を右手にし、青い庭石に腰をかけ、絶えず四辺あたりから聞こえてくる、老鶯うぐいす杜鵑ほととぎすの声に耳を藉し、幸福を感じながら彼は呆然ぼんやりしていた。
鸚鵡蔵代首伝説 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
手を入れて労り取って、二十四の梓は嬉しそうに、縁側を伝って夫人竜子の寝室ねやって、寝台ねだいの枕頭に押着おッつけて、呼起して、黄鳥うぐいすを手柄そうに見せると、冷やかに一目見たばかり。
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)