“孤堂”の読み方と例文
読み方割合
こどう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小野さんは孤堂こどう先生と小夜子さよこを連れて今この橋を通りつつある。驚ろかんとあせる群集は弁天のやしろを抜けてして来る。むこうおかを下りて圧して来る。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
浅井君が無意味に小夜子を眺めているうちに、孤堂こどう先生は変な咳を二つ三ついた。小夜子は心元なく父のかたを向く。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
孤堂こどう先生と小夜子さよこは、眠れる過去を振り起して東に行く。二個の別世界は八時発の夜汽車ではしなくも喰い違った。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)