“こどう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鼓動60.0%
古銅16.0%
皷動12.0%
古道6.0%
孤堂2.0%
古洞2.0%
胡堂2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小畑のたまはよく飛んだ。引きかえて、清三の球には力がなかった。二三度勝負しょうぶがあった。清三のひたいには汗が流れた。心臓の鼓動こどうも高かった。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
さてしかし骨董という音がどうして古物こぶつの義になるかというと、骨董は古銅こどう音転おんてんである、という説がある。
骨董 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
熱くなった私の唇には、まだ彼女の唇が感じられ、皷動こどうする私の胸には、まだ彼女の体温が残っている様に思われた。
陰獣 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
入谷津の山端の木繁こしげみの間から谷底を見おろすと、そこここの段丘に蔓巻の打刀うちがたなを差し、鍬鋤を担いだ山武士態の男がむらむらに群れ、なにを運ぶのか、谷戸の斜面の古道こどうから鷹巣山の峯づたいに
うすゆき抄 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
小野さんは孤堂こどう先生と小夜子さよこを連れて今この橋を通りつつある。驚ろかんとあせる群集は弁天のやしろを抜けてして来る。むこうおかを下りて圧して来る。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
浅井君が無意味に小夜子を眺めているうちに、孤堂こどう先生は変な咳を二つ三ついた。小夜子は心元なく父のかたを向く。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
陽が映り込んで来て、彼の意識もはっきりして来ると、すぐ眼の前の古池が、今始めて見る古洞こどうのように認められて来た。
金魚撩乱 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
僕のる範囲では、野村胡堂こどう氏、三津木春影みつぎしゅんえい氏、松山思水しすい氏などが、少数の科学小説またはそれらしいものを書いた。
『地球盗難』の作者の言葉 (新字新仮名) / 海野十三(著)