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小夜子
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さよこ
ふりがな文庫
“
小夜子
(
さよこ
)” の例文
庸三は空虚な心のやり場をどこに求めようかと考えるまでもなく、いつも行きつけの同じ大川ぞいの
小夜子
(
さよこ
)
の家へタキシイを駆るのであった。
仮装人物
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
小野さんは
孤堂
(
こどう
)
先生と
小夜子
(
さよこ
)
を連れて今この橋を通りつつある。驚ろかんとあせる群集は弁天の
祠
(
やしろ
)
を抜けて
圧
(
お
)
して来る。
向
(
むこう
)
が
岡
(
おか
)
を下りて圧して来る。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「靜岡へ送金することは、私の爲事の一つでしたわねえ。貴方の
先
(
せん
)
の奥樣の
小夜子
(
さよこ
)
さんへ手當を差上げるのが。」
計画
(旧字旧仮名)
/
平出修
(著)
堀越
実子
(
じつこ
)
——市川
翠扇
(
すいせん
)
という女優の名で出演し、
七人
(
ななたり
)
の
舞女
(
ぶじょ
)
は、そのころの新橋七人組といわれた、
小夜子
(
さよこ
)
、
老松
(
おいまつ
)
、
秀千代
(
ひでちよ
)
、太郎、
音丸
(
おとまる
)
、
栄竜
(
えいりゅう
)
、たちだ。
朱絃舎浜子
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
「いき」な頬は
吉井勇
(
よしいいさむ
)
が「うつくしき女なれども
小夜子
(
さよこ
)
はも
凄艶
(
せいえん
)
なれば秋にたとへむ」
「いき」の構造
(新字新仮名)
/
九鬼周造
(著)
▼ もっと見る
孤堂
(
こどう
)
先生と
小夜子
(
さよこ
)
は、眠れる過去を振り起して東に行く。二個の別世界は八時発の夜汽車で
端
(
はし
)
なくも喰い違った。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
お神の
小夜子
(
さよこ
)
は、
媚
(
なま
)
めかしげにちろちろ動く美しい目をしていて、それだけでもその辺にざらに
転
(
ころ
)
がっている女と、ちょっと異った印象を与えるのであったが、彼女は一本のお
銚子
(
ちょうし
)
に
盃洗
(
はいせん
)
仮装人物
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
小夜子
(
さよこ
)
は婆さんから菓子の袋を受取った。底を立てて
出雲焼
(
いずもやき
)
の皿に移すと、真中にある青い
鳳凰
(
ほうおう
)
の模様が和製のビスケットで隠れた。黄色な
縁
(
ふち
)
はだいぶ残っている。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
小
常用漢字
小1
部首:⼩
3画
夜
常用漢字
小2
部首:⼣
8画
子
常用漢字
小1
部首:⼦
3画
“小夜”で始まる語句
小夜
小夜着
小夜衣
小夜曲
小夜嵐
小夜鳴鳥
小夜鶯
小夜時雨
小夜衣草紙
小夜坊