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『薬』
ふりがな文庫
『
薬
(
くすり
)
』
亮るい月は日の出前に落ちて、寝静まった街の上に藍甕のような空が残った。 華老栓はひょっくり起き上ってマッチを擦り、油じんだ燈盞に火を移した。青白い光は茶館の中の二間に満ちた。 「お父さん、これから行って下さるんだね」 と年寄った女の声がした …
著者
魯迅
翻訳者
井上紅梅
ジャンル
文学 > 中国文学 > 小説 物語
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約15分(500文字/分)
朗読目安時間
約24分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
包
(
パオ
)
剥
(
ぺ
)
古
(
こ
)
二十
(
にじゅう
)
噴
(
むせ
)
冥
(
ねむ
)
咳嗽
(
せ
)
喫
(
た
)
行倒
(
ゆきだう
)
退
(
しりぞ
)
亮
(
あか
)
包
(
つつみ
)
可憐
(
かわい
)
枯木
(
かれぎ
)
脱
(
はず
)
富家
(
ふけ
)
神通
(
じんづう
)
裙
(
はかま
)
一声
(
いっせい
)
切立
(
きった
)
喚
(
よ
)
大
(
おおい
)
小路
(
こみち
)
康
(
こう
)
引掴
(
ひっつか
)
攫
(
つか
)
斜
(
はす
)
果
(
はた
)
燈盞
(
とうさん
)
癆症
(
ろうしょう
)
皆
(
みな
)
眉宇
(
まゆがしら
)
破
(
わ
)
釦
(
ぼたん
)
鐘
(
がね
)
間
(
あいだ
)
靠
(
よ
)
顰
(
しか
)
上衣
(
うわぎ
)
中
(
うち
)
乃公
(
おれ
)
二十
(
はたち
)
二間
(
ふたま
)
亭口
(
ていこう
)
供物
(
くもつ
)
倅
(
せがれ
)
側
(
そば
)
入
(
い
)
冷飯
(
ひやめし
)
匾額
(
へんがく
)
半白
(
はんぱく
)
卓
(
テーブル
)
卓子
(
テーブル
)
合点
(
がてん
)
吐
(
つ
)
吩咐
(
いいつ
)
咳嗽
(
せき
)
喫驚
(
びっくり
)
坐
(
すわ
)
埋
(
うず
)
塊
(
かたまり
)
墳
(
つか
)
夏家
(
かけ
)
大清
(
だいしん
)
大道
(
だいどう
)
夾襖
(
あわせ
)
家
(
うち
)
小栓
(
しょうせん
)
嵌
(
は
)
巾著
(
きんちゃく
)
幌
(
ほろ
)
後
(
あと
)
怔
(
おそ
)
恭々
(
うやうや
)
我家
(
わがや
)
抑
(
おさ
)
抜剣
(
ぬきみ
)
抱
(
いだ
)
括
(
くく
)
按排
(
あんばい
)
据
(
す
)
提灯
(
ちょうちん
)
撮
(
つま
)
朱塗
(
しゅぬり
)
枯草
(
かれくさ
)
橄欖
(
かんらん
)
歇
(
や
)
歪
(
ゆが
)
気狂
(
きちが
)
法被
(
はっぴ
)
注
(
つ
)
浮紋
(
うきもん
)
湯気
(
ゆげ
)
潮
(
うしお
)
灰白
(
はいじろ
)
煤黒
(
すすぐろ
)
燄
(
ほのお
)
狗
(
いぬ
)
独言
(
ひとりごと
)
獲
(
え
)