くすり
亮るい月は日の出前に落ちて、寝静まった街の上に藍甕のような空が残った。 華老栓はひょっくり起き上ってマッチを擦り、油じんだ燈盞に火を移した。青白い光は茶館の中の二間に満ちた。 「お父さん、これから行って下さるんだね」 と年寄った女の声がした …
作品に特徴的な語句
パオ 二十にじゅう むせ ねむ 咳嗽 行倒ゆきだう 退しりぞ あか つつみ 可憐かわい 枯木かれぎ はず 富家ふけ 神通じんづう はかま 一声いっせい 切立きった おおい 小路こみち こう 引掴ひっつか つか はた 燈盞とうさん 癆症ろうしょう みな 眉宇まゆがしら ぼたん がね あいだ しか 上衣うわぎ うち 乃公おれ 二十はたち 二間ふたま 亭口ていこう 供物くもつ せがれ そば 冷飯ひやめし 匾額へんがく 半白はんぱく テーブル 卓子テーブル 合点がてん 吩咐いいつ 咳嗽せき 喫驚びっくり すわ うず かたまり つか 夏家かけ 大清だいしん 大道だいどう 夾襖あわせ うち 小栓しょうせん 巾著きんちゃく ほろ あと おそ 恭々うやうや 我家わがや おさ 抜剣ぬきみ いだ くく 按排あんばい 提灯ちょうちん つま はす 朱塗しゅぬり 枯草かれくさ 橄欖かんらん ゆが 気狂きちが 法被はっぴ 浮紋うきもん 湯気ゆげ うしお 灰白はいじろ 煤黒すすぐろ ほのお いぬ 独言ひとりごと