“鈕”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ボタン53.8%
ぼたん26.9%
つまみ7.7%
じゆう3.8%
つま3.8%
ひも3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
受話器を置いた陳彩ちんさいは、まるで放心したように、しばらくは黙然もくねんと坐っていた。が、やがて置き時計の針を見ると、半ば機械的にベルのボタンを押した。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
常の衣の上に粗𣑥あらたへ汗衫じゆばんを被りたるが、そのさんの上に縫附けたる檸檬リモネからは大いなるぼたんまがへたるなり。肩とくつとには青菜を結びつけたり。
車輪のこしきは、引出しを引張り出すに用いるつまみになっているが、箪笥の引出しの装飾に、ひん曲った車輪が半分水に浸ったのを使用するというような事は
さて古墳こふんなかからかゞみは、ちょうどかんから六朝時代りくちようじだいかゞみでありまして、その裏面りめんかほうつめん反對面はんたいめんには、たいていまるじゆうがあつて、その周圍しゆういにはいろ/\の模樣もようきざまれてゐます。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
はこの中には、父親が若いころ、時の流行にかぶれて道楽にかいた書画にした大小の雅印が入れてあった。銅の糸印いといんなどもまじっている。蝋石の頭に獅子ししつまみを彫った印材のままのものがある。
その時君はかね控鈕ボタン附きたる短き上衣を着たまひしこと今も忘れず。その衣をめづらしと見しゆゑ、久しく記憶に殘れるなるべし。我。君は又胸の上に美しき赤きひもを垂れ給ひぬ。