可愛かは)” の例文
われら父上も、……あの可愛かはいい妹も生きておぢやるてや。……ま白い象も棲んでおぢやるてや。嘘ぢや。
南蛮寺門前 (新字旧仮名) / 木下杢太郎(著)
牝牛めうしさん、いてください。わたし可愛かはいいばうたちはね。きつとうつくしい瑠璃色るりいろをしてゐて、薔薇ばらはなみたいによいにほひがしますよ。そしてすゞをふるやうなよいこゑでちる/\とうたひますよ。
お母さん達 (旧字旧仮名) / 新美南吉(著)
おさやんは私の母から私よりも大切なのかと思ふ程に可愛かはゆがられて居ました。おさやんは庭から帰るやうなことをせずに私の家では家の人のやうに用の手伝ひなどをして居ました。
私の生ひ立ち (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
「まあ、なか/\可愛かはいい弟さんね。」と感嘆して見せた。
姉弟と新聞配達 (新字旧仮名) / 犬養健(著)
春の夜や歌に更かせし小人せうじんの口元可愛かはゆきゑみをしぞ思ふ
短歌 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
可愛かはいい小鹿が焼け死ぬぞ。
とんぼの眼玉 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
可愛かはヤ 機場も
おさんだいしよさま (新字旧仮名) / 野口雨情(著)
可愛かはいい我子わがこの肉をさへむのである。
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
二歳ふたつになる可愛かはいいアウギユストよ
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
可愛かはいい、元気なはちの字少年隊。
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)