“可愛気”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かわいげ50.0%
かあいげ25.0%
かはいげ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かの女はあきれて眼を見張った。まだ子供子供している青年の可愛気かわいげな顔を見た。青年は伏目になって、しかし、意地強い恥しげな微笑をもらした。
母子叙情 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
其の顔つきがまた何とも云えぬ可愛気かあいげがあって、誰でも其の男の頭を撲つとか、鼻の頭をつまむとか、一寸からかって見たい気にならない者はありません。
幇間 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
すると何うだ、おれにお謝罪わびをすればまだしも可愛気かはいげがあるけれど、いくら寒いたつてあんまりな、山田の寝床へ潜込もぐりこみにきをつた。あれ妖怪ばけものと思違ひをして居るのもいやとは謂はれぬ。
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)