“鮎”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あゆ98.9%
あい1.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
死んだあゆを焼くとピンとそりかえったり動いたりする……、うなぎを焼くとぎくぎく動く、蚯蚓みみずを寸断すると、部分部分になって動く……。
首を失った蜻蛉 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
「今日の容態はどうかしら」道太は座敷へ帰ってから、大きなあゆの塩焼などにはしをつけながら、兄が今ごろどうしているかを気づかった。
挿話 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
ここを先途とあゆを呑ませて、ぐッと手許へ引手繰ひったぐっては、咽喉のどをギュウの、獲物を占め、一門一家いちもんいっけの繁昌を企むような
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
八月の半ばも過ぎてから、爺さんは自分の甥とかのいる田舎いなかあゆを食べに行こうと、奥さんとお嬢さんをしきりに誘っていました。
朴の咲く頃 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
三輪田みわたのおみつさんがあゆをくれたけれども、東京へ送ると途中で腐ってしまうから、家内うちで食べてしまった、等である。
三四郎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「これを漢字に当てめると『あい』ともなれば『あい』ともなる。『あい』ともなれば『あい』ともなる。そうかと思うと『あい』ともなる。いずれ何かの暗号ではあろうが、さて何んの暗号だろう? そうしていったい何者が、こんな悪戯いたずらをするのだろう?」
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)