“鮎舟”の読み方と例文
読み方割合
あゆぶね100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
で——今夜、河原の井筒屋へ上がッたことも知っていたので、どうかして、近づこうと苦心しているうちに、二人が裏の河原へ降りて来たので、あわてて鮎舟あゆぶねとまかぶっていたわけです。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「それよか、もっとめえだがよ。まだ明るいうちにの、鮎舟あゆぶねを二十そうも三十艘も牛車に乗せて、東さ向いて行ったがの。鵜飼うかい衆が川へ寄るには、まだ早すぎるが、犬山に祭りでもあんのかよ」
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ウム、うまくいって、此家ここ鮎舟あゆぶねを借りてくれねえか」
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)