“落鮎”の読み方と例文
読み方割合
おちあゆ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
近い岸より、遠い山脈が襞目(ひだめ)を碧落(へきらく)にくつきり刻み出してゐた。ところどころで落鮎(おちあゆ)を塞(ふさ)ぐ魚梁(やな)の簾(す)に漉(こ)される水音が白く聞える。
川 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
ほかからくれる十円近くの金は故里(ふるさと)の母に送らなければならない。故里(ふるさと)はもう落鮎(おちあゆ)の時節である。ことによると崩(くず)れかかった藁屋根(わらやね)に初霜(はつしも)が降ったかも知れない。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)