“渋鮎”の読み方と例文
読み方割合
しぶあゆ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一足ごとに音を高め、ムラムラパッと飛び立つは、稲田を追われた群雀むらすずめ、野川が白々と流れる中に、渋鮎しぶあゆサッと水を切り、そのまま岩に隠れるさえ、秋の寂しさを誘って行く。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
たとえば岩波文庫の芭蕉連句集の(五一)と(五二)の中から濁子じょくしという人の句ばかり抜き書きしてみると、「鵜船うぶねあかをかゆる渋鮎しぶあゆ」というのがあってそこに「鳥」と「魚」の結合がある。
連句雑俎 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)