“渋江抽斎”の読み方と例文
読み方割合
しぶえちゅうさい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そう思うと、心の底からおかしさが込み上げてきたよ。渋江抽斎しぶえちゅうさい鰻酒うなぎざけというものを発明したそうだが、おれの南蛮渋茶の方がうわ手だな。
三十七年如一瞬さんじゅうしちねんいっしゅんのごとし学医伝業薄才伸いをまなびぎょうをつたえてはくさいのぶ栄枯窮達任天命えいこきゅうたつはてんめいにまかす安楽換銭不患貧あんらくぜににかえひんをうれえず。これは渋江抽斎しぶえちゅうさいの述志の詩である。おもうに天保てんぽう十二年の暮に作ったものであろう。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
が、その口のはたから渋江抽斎しぶえちゅうさいの写した古い武鑑(?)が手に入ったといって歓喜と得意の色を漲らした。
鴎外博士の追憶 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)