“しぶえちゅうさい”の漢字の書き方と例文
語句割合
渋江抽斎100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
森先生の渋江抽斎しぶえちゅうさいの伝を読んで、抽斎の一子優善やすよしなるものがその友と相謀あいはかって父の蔵書を持ち出し、酒色の資となす記事に及んだ時、わたしは自らわが過去を顧みて慚悔ざんかいの念にえなかった。
梅雨晴 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
渋江抽斎しぶえちゅうさいがこの木を愛していた。転居するおりには、いつでも掘り起して持って行き、そこに移しうえた。木はそれでも枯れずにいた事は、鴎外の抽斎伝に中に書いてある。
かの学者の渋江抽斎しぶえちゅうさい、書家の市河米庵、ないし狂歌師仲間の六朶園ろくだえん荒井雅重、家元仲間の三世清元延寿太夫等と同じく、虎列拉コレラに冒されたのかも知れない。諸持は即ち初代宇治紫文である。
細木香以 (新字新仮名) / 森鴎外(著)