“早乙女”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さおとめ85.7%
あんにゃん14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
笠を著連れた早乙女さおとめが一斉に歌をうたう。その時笠が皆傾いて見える。同じような姿勢の下に田植歌がうたわれるというのであろう。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
早苗さなえとる頃」で想い出すのは子供の頃に見た郷里の氏神の神田の田植の光景である。このときの晴れの早乙女さおとめには村中の娘達が揃いの紺の着物に赤帯、赤だすきで出る。
五月の唯物観 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
どこの町でも魚類売さかなうりは行商人あきないにん花形役者はながたで……早乙女あんにゃんが採った早苗なえのように頭の天頂てっぺん手拭てのごいをチョット捲き付けて
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)