“乙女心”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おとめごころ60.0%
をとめごゝろ40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
教師はしきりにその用途を問いただしたが、恥じやすい乙女心おとめごころにどうしてこの夢よりもはかない目論見もくろみを白状する事ができよう。
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
第二篇の饗庭篁村の『掘出し物』は丁度新店しんみせ見世開みせびらきに隣家となり老舗しにせの番頭をやとって来たようなものであるが、続いて思案の『乙女心おとめごころ』、漣の『妹背貝いもせがい』と
乙女心をとめごゝろ薔薇ばらの花、ああ、まだ口もきかれぬぼんやりした薄紅うすあか生娘きむすめ乙女心をとめごゝろ薔薇ばらの花、まだおまへには話がなからう、僞善ぎぜんの花よ、無言むごんの花よ。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
ああ是れ皆此の身、此の横笛のせしわざやいばこそ當てね、可惜あたら武士を手に掛けしも同じ事。——思へば思ふほど、乙女心をとめごゝろむねふさがりてくより外にせんすべもなし。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)