“おとめごころ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
少女心42.9%
処女心35.7%
乙女心21.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
手提てさげを取り上げた。彼女の小さい心は、今狂っていた。もう何の思慮も、分別も残っていなかった。たゞ、突き詰めた一途いちず少女心おとめごころが、張り切っていた丈である。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
なかでも呉服は、処女心おとめごころから、若い先達の優雅かぎりない、その姿に魅せられたものか、眼に愛慕の光を宿し、頬に羞恥の紅潮をさして、まじろぎせず、宮家を見守った。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
第二篇の饗庭篁村の『掘出し物』は丁度新店しんみせ見世開みせびらきに隣家となり老舗しにせの番頭をやとって来たようなものであるが、続いて思案の『乙女心おとめごころ』、漣の『妹背貝いもせがい』と