“さおとめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
早乙女66.7%
早処女22.2%
早少女11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
早苗さなえとる頃」で想い出すのは子供の頃に見た郷里の氏神の神田の田植の光景である。このときの晴れの早乙女さおとめには村中の娘達が揃いの紺の着物に赤帯、赤だすきで出る。
五月の唯物観 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
これで今年の早処女さおとめとなる神女が定まる。男もおおかた同じころから物忌み生活に入る。成年戒を今年授かろうとする者どもはもとより、受戒者もおなじく禁欲生活を長く経なければならぬ。
水の女 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
婦女が田植の儀式に深い関係のあったことは、今も早少女さおとめの晴がましい支度に跡を留めている。
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)