早処女さおとめ)” の例文
旧字:早處女
其に今一つ、既に述べた女の野遊び・山籠やまごもりの風である。此は専ら、五月の早処女さおとめとなる者たちの予めする物忌みと、われ人ともに考えて来たものである。
山越しの阿弥陀像の画因 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
これで今年の早処女さおとめとなる神女が定まる。男もおおかた同じころから物忌み生活に入る。成年戒を今年授かろうとする者どもはもとより、受戒者もおなじく禁欲生活を長く経なければならぬ。
水の女 (新字新仮名) / 折口信夫(著)