“涼気”のいろいろな読み方と例文
旧字:涼氣
読み方割合
すずけ81.8%
つめたさ9.1%
れうき9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「まあ然うですな。その代り涼気すずけが立てばとても気が荒くなって帰って来ますよ。お頼み申したって彼方にいることじゃありません」
脱線息子 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
水銀のやうな空気が歩みに随つて顔や手に当り、涼気つめたさ水薬すゐやくのやうに体中からだぢゆうに染みた。「頭脳あたまが透き通るやうだ。」と多吉は思つた。暫らくは誰も口を利かなかつた。
(新字旧仮名) / 石川啄木(著)
夜業やげうの筆をさしおき、枝折戸しをりどけて、十五六邸内ていないを行けば、栗の大木たいぼく真黒まつくろに茂るほとりでぬ。そのかげひそめる井戸あり。涼気れうきみづの如く闇中あんちう浮動ふどうす。虫声ちうせい※々じゞ
良夜 (新字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)