涼気つめたさ)” の例文
旧字:涼氣
水銀のやうな空気が歩みに随つて顔や手に当り、涼気つめたさ水薬すゐやくのやうに体中からだぢゆうに染みた。「頭脳あたまが透き通るやうだ。」と多吉は思つた。暫らくは誰も口を利かなかつた。
(新字旧仮名) / 石川啄木(著)