“涼絹”の読み方と例文
読み方割合
すずし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
黄の涼絹すずし単衣ひとえ淡紫うすむらさきをつけて扇を使っている人などは少し気品があり、女らしく思われたが、そうした人にとって氷は取り扱いにくそうに見えた。
源氏物語:54 蜻蛉 (新字新仮名) / 紫式部(著)
これが問題になればだれが襖子をあけたかと必ず言われるであろう、あの人の着ていたのは単衣ひとえはかま涼絹すずしであったから、音がたたないで内側の人は早く気づかなかったのであろうと苦しんでいた。
源氏物語:54 蜻蛉 (新字新仮名) / 紫式部(著)