“すずけ”の漢字の書き方と例文
語句割合
涼気100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
沼尻ぬまじりのあたりは、涼気すずけがあろうから、身の皮をいでなりと、風に吹かれて来るがよい。おれに参酌しんしゃくはいらぬ」
ひどい煙 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
その一夏もあわただしく過ぎて、やがて涼気すずけの立つころになると、持ち越しの葉子の別れ話も、急に具体化しそうになって来た。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
まだ涼気すずけの残っている京浜国道を、ギャリソン帽にズボンだけの、ピンクに日灼けした半裸体の俘虜を乗せた大型トラックが二十台ばかり、一列になってやってきた。
春雪 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)