“慴”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おび78.9%
おそ10.5%
ひれ5.3%
ふる5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二人の弟は、喪中の家の沈黙におびえて、急に外へ逃げ出してしまった。ロドルフはテオドル伯父おじの商館にはいって、伯父の家に住んだ。
こうわたとき蛟龍かうりようふねを追ふ、舟中しうちゆうひとみなおそる、天を仰いで、嘆じていはく、われめいを天にく、力を尽して、万民を労す、生はなり、死はなりと、りようを見る事、蜿蜓えんていの如く、眼色がんしよくへんぜず
母となる (新字旧仮名) / 福田英子(著)
まことや金城鉄壁、天下もひれ伏す葵の御定紋が、その切れ端たりとも駕籠の先にかかったならば、もう只の駕籠ではないのです。上将軍家のお召し駕籠も同然なのです。
クリストフは気おくれがしふるえながらも、演奏し始めた。すると間もなくハスレルは、美しいものに我れ知らず心ひかれる芸術家の職業的な興味をもって、眼と耳とをうち開いた。