“輌”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
りょう71.4%
りやう14.3%
だい14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
木蔭からそっと首をのばして窺うと、牛飼いもない一りょうの大きい車が牛のひくままにこちらへしずかにきしって来た。
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
ハイ——といましむる御者ぎよしやの掛声勇ましく、今しも一りやうの馬車は、揚々として霞門かすみもんより日比谷公園へぞ入りきたる、ドツかとり返へりたる車上の主公は、年歯ねんしくに六十を越えたれども
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
十二月の十日のこと、珍しい御客様を乗せた一だい人力車くるまが門の前で停りました。それは奥様の父親おとう様が東京から尋ねていらしったのです。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)